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顔面けいれんへの鍼灸治療
2021/06/28
6月28日(月)
70代 女性
2年前から左まぶたから口元にかけてピクピクとけいれんするようになる。
病院で頭部MRI等の検査を受けるも異常は見られず、薬を処方される。その後もけいれんはおさまらず現在に至る。
けいれんは食事、あくびなどで誘発されやすくひどい時、軽い時の波はあるものの毎日のようにある。
顔面けいれんの原因としては頭蓋内の血管が顔面神経を圧迫して起こるものもあり手術やボツリヌス療法の適応となる場合もありますが、
軽度なものや常時一定したけいれん状態でなければ鍼灸治療の適応となります。
けいれんは東洋医学的には内風(ないふう)という症状として考えられてます。
治療は内風を抑えるため太衝(たいしょう)合谷(ごうこく)、腎兪などを治療穴としました。
お顔のけいれんはそれが軽度であってもご本人にとっては非常にストレスを感じるものです。
3診目にはけいれんの回数や持続時間が減り、ご家族も改善を気づかれるようになり喜ばれてました。
今後もある程度症状の波は出てくると思いますが、この患者さんは現在も前向きに治療にのぞまれています。