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ヘルニア手術後の腰痛
2019/12/04
12月4日(水)
30代男性
今年7月に左脚の痛みで立っていられず整形外科を受診。椎間板ヘルニアと診断されレーザーによる手術を受ける。
術後も痛みは変わらず8月に再度レーザー手術を行ないましたが痛みは改善しませんでした。
その為職場で立ち仕事からデスクワークに変えてもらい、痛み止めを1日3回服用している状態でした。
ヘルニアが原因であれば手術後の改善がみられても良いのですがあまり効果がなかった事から別の原因をさぐりました。
身体を前に倒した時に痛みが顕著に出る事から、腸腰筋、大腿四頭筋、前脛骨筋といった筋肉の過緊張を考え鍼灸とスポーツ活法の手技によるアプローチを行いました。
予想以上に効果が現われ2診目には身体を前に倒した際の痛みは8割方消え、その後日常立っていられる時間も伸びてきました。
5診目には前かがみ時の痛みは無くなり、長時間の歩行も可能となりました。
この患者さんはヘルニアであった事は間違い無かったと思いますが、痛みの原因がすべてヘルニアによるものだったのかは疑問です。
レーザー手術を行なっていますし当院での1、2回の施術で脱出したヘルニアが引っ込むとは考えにくいからです。
今回の症例のように手術を行なっても改善しない、満足した結果が得られないという方は多いですが、別の角度からの診断、アプローチを行なう事で手術が回避できたり、術後の痛みを軽減する事は可能だと思います。