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便秘に対する鍼灸治療
2015/08/25
8月25日(火)
一口に便秘と言ってもその程度には個人差がありますが、消化器疾患の国際部会で提唱されている慢性便秘の診断基準は、排便回数が週3回未満、そのうち4回に1回は硬い便、残便感、排便困難感を感じるといったものです。
東洋医学では便秘も他の疾患と同様虚実(きょじつ)に分け治療を行います。
熱秘(ねっぴ) 油っこい物やアルコール、味の濃い物や辛い物を好む方に多いタイプです。
肝欝秘(かんうつひ) ストレス過多、運動不足などで気の流れが低下し起こる便秘。 お腹の張りが強く、ゲップやおならが出るとすっきりする特徴があります。
気虚秘(ききょひ) もともと胃腸が弱かったり、食が細い。疲れやすい。過去に大病を患った経験がある。
便は細く、軟便。 排便後疲労感を感じる事もある。
冷秘(れいひ) 冷え性で疲れ易い。軟便、水様便が多く、便秘と下痢を繰り返す事が多い。
便秘を主訴として来院される方は多くはありませんが、中には重篤な疾患が隠れていたり、アレルギー疾患や内分泌疾患の悪化要因となる事もあり、病気の問診、診察をする上でも重要なファクターとなります