3月5日(月)
写真は左顔面神経麻痺でみえた患者さんの初診時(左)と3週間後(右)の舌の状態の比較です。
(舌の大きさを合わせる為写真のサイズが違うので御了承下さい。)
初診時、舌を出してもらうと無意識に舌先が右に曲がってしまう状態でした。
左の麻痺側のほうれい線も無くなっています。
これは左上の正気を損傷し舌先が相対的に右に引っ張られている状態です。
鍼灸治療を開始し3週間後、麻痺も大幅に改善し舌を出してもらうとほぼ真っ直ぐ出せるようになりました。
鍼灸治療における舌診の重要性は高く、身体がいまどのような状態なのかを詳細に表わします。(とくに上下左右のバランス、寒熱の状態)
まだ症状として出ていない段階でも舌診を丁寧に行なう事で、場合によっては脳梗塞などの重篤な病気の発見につながる事もあります。