10月7日(月)
60代女性
2週間ほど前から左の首から肩にかけての強いこりと左腕のだるさ、人さし指と親指のしびれを感じるようになる。
湿布を貼ったり痛み止めを飲んで様子を見るも症状が悪化してきたため当院に来院されました。
首を後ろに傾けると左の肩から肩甲骨にかけて痛み、指のしびれを誘発。
握力、知覚、その他の理学的検査では特に異常はみられませんでした。
症状や経過から首から出る神経が刺激される頚椎性神経根症(けいついせいしんけいこんしょう)と考え治療を開始。
原因と思われる左の6、7番目の頚椎を中心に鍼をし斜角筋、胸鎖乳突筋、大胸筋など周囲の筋肉を緩める手技を行いました。
3診目には腕のだるさや指のしびれは無くなり、5診目には肩のこりも改善したので治療を終了しました。
神経根症の患者さんは非常に多く,中にはヘルニアを併発し手術が必要となる場合や症状が長期に渡ると腕や指の筋肉の萎縮をおこす場合もあるので早めの治療が肝心です。
骨格の歪みや日常生活の習慣、くせ、お仕事の内容なども原因となりえますので詳細な問診とともに総合的な身体の診断が重要です。