11月5日(火)
40代女性
今年8月朝方寝返りをうった際、激しいめまいを起こす。以降耳の閉塞感、頭痛、目の奥の痛み、首肩の強いコリを感じるようになる。
頭の位置が変わると症状が悪化し(特に下を向くと)目線を下げただけでも辛い。
めまいで車の運転ができず、家事など日常生活にかなり支障がある状態でした。
めまいの原因となる病気はメニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、脳血管障害などがあります。
この患者さんは耳鼻科で内耳の耳石がはがれることで起こる良性発作性頭位めまい症と診断されていました。
吐き気止めやビタミン剤、血流を改善する薬を服用しめまいのリハビリも行っていましたが改善せず当院に来院されました。
頭や首の動きが制限されてたため首から肩、肩甲骨にかけての緊張が強く、足先は冷え、頭頂部は熱くむくみ、東洋医学的には上熱下寒のアンバランスな状態です。
治療は上に昇った気を引き下げるのと滞った血流を改善するため、百会、足臨泣、足三里などに鍼をし、頚椎から胸椎にかけての歪みを調整するための調整法を行いました。
最初の頃はベッドに横になるのも一苦労でしたが治療の効果は少しづつ現われ、吐き気止めを飲まなくてよくなり、首肩のコリも軽減し2ヶ月後にはめまいもほぼ無くなりました。
2ヶ月という期間は長いように思われるかもしれませんが良性発作性頭位めまい症としては症状が重かったので順調な回復だと思います。
毎回お身体の変化を詳しくお伝えし治療効果を実感していただけてたのが継続していただけた要因だと思われます。